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2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、世界経済は大きく揺れ動きました。特に大きな影響を受けた業界のひとつが建築業界です。住宅やマンション、オフィスビル、公共施設など、一般的な建築物の建設現場では、これまで当たり前に使えていた建材が突然入手困難になり、価格も急騰しました。

その結果、「予定していた断熱材が入らない」「サッシの納期が半年以上遅れる」「木材価格が高騰して予算オーバーになる」など、現場レベルで多くの問題が発生しています。

建築物は数万点に及ぶ部材で構成されており、そのうち一つでも不足すると工事全体が止まることがあります。そのため、戦争による国際物流やエネルギー供給の混乱は、建築業界に連鎖的な影響を与えました。

今回は、戦争や国際情勢の悪化によって、一般的な建築物で実際に発生している問題や変更事例について、公開されている情報をもとに詳しく解説します。

断熱材不足による製品変更

現在、建築業界で特に深刻視されているのが断熱材の供給不安です。
断熱材には、発泡スチロール系、ウレタン系、ポリスチレン系などさまざまな種類がありますが、多くは「ナフサ」と呼ばれる石油由来原料を使用しています。